夕闇が微睡み、
冬の風が体温を奪って…マフラーを貸したけど我慢できないみたい。
12時7分の、見送った人の最後の場所は何事もないのを再確認。
地下のボイラー室で普段しない眼鏡をした彼女、ピントの合わないカメラみたい、点いていないストーブを眺めつつ。
「ストーブを買ったの、部屋があたたかい。」
煙草を二本、二人とも根元まで吸う。
歩く、傾きながら歩く。
自分からはみ出しているようで気持ちよくない。
時計を見る、18時6分。
あれ、昨日のことか?そんなはずはないし、雪もちらついていない。
秒針は精密で機械的で、一糸乱れぬ雰囲気で刻んでくれている。
早くこの場から離れよう、西日に照らされた自分の影を踏みたいと思う。
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