12時7分。
呼び出され、部屋に向かう。
いつも白い手袋をしている葬儀屋は「今回は赤字です。」と嘆いている。
車の中で棺桶と二人きりでいる時をぼんやり思い出した。
焼ける匂いと暖かさ、パチパチと音を立てる。
「顎の骨が立派ですね。」と葬儀屋。
箸は竹と普通の木、そんなの知らない、別に知りたくもない。
澄み切った青と遮る雲と、にわか雪。
さて、帰ろうか、走らない車を今日ほど恨めしく思った日は。
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